三郎丸蒸留所×組子座|ウイスキー樽材を使った組子ワークショップを開催しました。

9月20日・21日の2日間、三郎丸蒸留所の「大正蔵」にて、組子座の出張ワークショップを開催しました。
今回のワークショップのテーマは、
「ウイスキーづくりと組子づくりの共通点を見つけよう」。
一見するとまったく異なるウイスキーと組子ですが、どちらも職人が木の性質を見極め、手をかけながらつくり上げていくものづくりです。
ウイスキーは、樽に使われる木によって熟成後の香りや味わいが変化します。
一方、組子も木の癖や状態を見ながら、職人が細かな調整を重ね、一つひとつ加工し組み上げています。
今回は、そんな共通点を実際に木に触れながら感じていただけるよう、ウイスキー樽に使われるナラ材を使って、伝統文様「井筒割菱(いづつわりびし)」の組子コースターを製作していただきました。
この文様を選んだ理由にも、若鶴酒造の歴史とのつながりがあります。
1927年(昭和2年)、若鶴酒造ではさらなる酒の品質向上を目指し、深井戸を掘削。
庄川の清冽な伏流水を酒造りに取り入れました。
「良酒は良水から生まれる」という考えのもと、経済的にも厳しい時代に大きな決断をして得たこの水は、その後の若鶴酒造の酒造りを支え、現在の三郎丸蒸留所でも仕込み水として使われています。
そこで今回は、「井戸」を囲う枠を意味する 井筒割菱を、この場所でつくる文様として選びました。

お子さまから大人の方までご参加いただき、一つひとつの部材を自分の手で組み上げながら、組子づくりを楽しんでいただきました。


ワークショップ終了後には、普段なかなか見ることのできないブレンダー室も特別に見学。

実はこちらの空間には、タニハタの組子が採用されています。
自分の手で組子をつくったあとに、実際の空間の中で組子がどのように使われているのかをご覧いただきながら、三郎丸蒸留所のものづくりにも触れていただきました。
「つくる・見る・知る」を通して、組子とウイスキー、二つのものづくりをいつもとは少し違った角度から楽しんでいただける2日間となりました。
異なる分野のものづくりが出会うことで、それぞれの魅力を新しいかたちで知っていただくきっかけが生まれます。
富山のものづくりを、もっと面白く、もっと身近に。
組子座ではこれからも、さまざまなものづくりとの出会いやコラボレーションを通して、組子の新しい楽しみ方、そして富山のものづくりの魅力を発信していきたいと思います。
ご参加いただいた皆さま、そして企画から当日の運営までご協力いただいた三郎丸蒸留所の皆さま、本当にありがとうございました。